ここでは、デッキを組む際に考えている流れに沿って、ライトロードを考えていきたいと思います。
デッキを組む際の手順としては、
- テーマの強み・アドバンテージを稼ぐ方法を洗い出す
- テーマの弱み・課題を見つける
- 考えられるデッキのタイプを考える
といった流れになります。
ライトロードの強み・アドバンテージを稼ぐ方法
墓地肥やしが得意なライトロードですが、その中でも強みとなる点やアドバンテージを稼ぐ方法を考えていきます。
強みとして考えられるのは、主に次の6点。
1.裁きの龍
【強み】
- 1枚で特殊召喚できる3000打点
奈落や警告に引っかかってもアド損はしないが、ライトロードとしてはなんとしてでも通したいモンスター。 - 全体破壊の効果
【課題】
- 召喚条件(墓地にライロ4種)を安定的に満たすためにライロを複数枚採用しなければならず、手札にモンスターがかさみがち
- 墓地肥やしで裁き自体が落ちる
墓地から回収するのは、基本的にアド損(死者転生、光の招集)もしくはアンチシナジー(創世の預言者 ※全体破壊に巻き込まれる) - 準制限で2枚までしか採用できないので、そもそも引けない
裁きの龍だけに頼った構築では厳しいので、別の軸を探す必要がある。
2.ケルビム
【強み】
- 2枚破壊できれば1:2交換
【課題】
- リリース要員のライロモンスターをどうやって用意するか?
ウォルフ
蘇生(閃光のイリュージョン)
リクルート(ビッグハムスターからライコウ、キラートマトからファンカスで墓地のライロをコピー)
妨害系の魔法・罠 - 破壊耐性持ちに弱い
特にスターダスト・ドラゴンはつらい。
3.ライラ
【強み】
- 魔法・罠1枚破壊に、墓地肥やし3枚
【課題】
- 効果使用後に守備表示(守備力200)になり、戦闘破壊されやすい
- 墓地肥やしの効果はエンド時
攻撃時に除去されると墓地肥やしができなくなるので、戦闘するかどうか判断が必要になる。
4.ウォルフ
【強み】
- 2100打点の特殊召喚
【課題】
- 手札に来ると何もできない
手札に来た場合に備えて、ソーラー・エクスチェンジを安易に使わず、使うタイミングを見極める。
積極的に墓地肥やしを行い、特殊召喚できる確率を高める。
5.ガロス
【強み】
- 追加で2枚を墓地送りに加えて最大2ドロー
【課題】
- 横にライロモンスターを並べる必要あり
方法としては、ルミナスや閃光のイリュージョンなど - 相手にターンを渡すので、戦闘破壊されやすい
ライロの墓地肥やしの多くはエンドに発動なので、そのターン内にエクシーズなどができない - 盤面に触れないので、状況の打開はできない
- 確率を上げるなら、ライトロードの割合を増やさないといけない
6.ソーラー・エクスチェンジ
アドバンテージを稼げる訳ではないが、ライトロードを使ううえで特徴となるカードのひとつ。
【強み】
- アド損せず、すぐに使える墓地肥やし
ライトロードを採用する理由になりうる1枚
ライトロードの弱み・課題
次に、ライトロードを使ううえでの弱みや課題を考えていきます。
- 手札でモンスターがかさみがち
- 上級モンスターがつらい
- 墓地肥やしのメリットが裁きぐらいしかない
1.手札でモンスターがかさみがち
裁きの龍の条件(墓地にライロ4種)を満たしやすくするためにライロを多く採用したいのに、多く採用すると手札がモンスターばかりになりやすい。
しかも、ライロは通常召喚するモンスターばかり(ウォルフに至っては引くと何もできない)。
そのため、「手札がライトロードばかりで大したことができない」といった状況に陥りやすい。
召喚時に警告や奈落を打たれるだけで、そのターン何もできなくなることも。
2.上級モンスターがつらい
ライロは優秀な下級モンスターが多い。
しかし、優秀といっても所詮は下級モンスター。
上級モンスターを出されるだけで苦しい展開になることもしばしば。
モンスターを除去できるのはライコウかケルビムのみ。
チューナーもいないので、シンクロもしにくい。
そのため、上級モンスターを出されるだけで処理にひと苦労する。
特に、1.の状態ではなおさら。よくあるライロの負けパターン。
罠があれば対処しやすいが、罠を増やしすぎると今度は墓地肥やしでモンスターが落ちにくくなるというジレンマ。
(よくある負けパターンの画像)
3.墓地肥やしの大きなメリットが裁きの龍ぐらい
テーマ内で墓地肥やしの恩恵を直接的に受けられるのは、裁きの龍ぐらい。
後は、ウォルフや蘇生(閃光のイリュージョン)など小粒なものばかり。
そう考えると「2枚しかない裁きの龍のためだけに墓地肥やしをする価値があるのか?」という思いも。
デッキを組む際は、裁きの他にも墓地肥やしを活かせるような形にしたい。
ライトロードのデッキタイプ
1.ケルビム軸
ケルビムのアドバンス召喚時の2枚破壊効果を使ってアドバンテージを稼ぐことを狙ったタイプ。
リリース要員は、蘇生(閃光のイリュージョンなど)や攻撃妨害の罠を使って用意する。
効果を使用したライラやライコウ、自身の効果で特殊召喚したウォルフをリリース要員とすれば、さらにアドバンテージを稼げる。
ただ、極端にスターダスト・ドラゴンに弱いので、次元幽閉や禁じられた聖槍など
(やりたい動き)
- 閃光のイリュージョンでライラ蘇生
- ライラ効果で相手の伏せ1枚破壊
- ライラをリリースしてケルビム召喚
- ケルビム効果で2枚破壊
2.セフィロン採用型
裁きの龍を回収できる光の招集に着目し、「光の招集自体はアド損でも、アドが得られるカードを複数回収できれば良くね!?」との考えからセフィロンを採用した形。
ゲームオリジナルの時械巫女を使えばセフィロンをサーチできるので、光の招集で回収したいカードは実質8枚体制(裁き2、セフィロン3、巫女3)。
墓地さえ肥えていれば、これらのフィニッシャーとなり得るカードを光の招集で複数枚回収できることも珍しくない。
(やりたい動き)
- 光の招集で裁きやセフィロンなどを複数枚回収
- 回収したモンスターを展開
3.カオス型
闇属性を採用してカオス、ダムドを出せるようにした形。
闇属性の候補としては、ゾンキャリ、ゴーズ、トラゴ、クリッター、ネクロ・ガードナー、ジャンクシンクロン、ファンカス、ゼピュロス(ゲイル)、キラートマト、終末あたりか。
ただ、考えもなしに闇属性を採用してしまうと、召喚権が必要なモンスターが増えてモンスターが手札でかさばりやすくなってしまう。
そのため、採用するライロと闇属性モンスターのバランスが重要になってくる。
ソーサラー3枚にダムド、ゾンキャリ、ゴーズ、トラゴの7枚は確定としても、他に採用したい闇属性モンスターがあまりいない。
- ジャンクシンクロンは、対象となるモンスターがライコウの3枚しかない(ライコウを持ってこれるビッグハムスターや光の援軍を加味しても5枚程度)
場にウォルフがいればトリシューラに繋げられるので、積極的に墓地肥やしを行う形で構築するのもひとつ。 - ゼピュロスは戻すカードがこれといってない
- ファンカスでコピーしたいのも裁き2枚とダムドの3枚ぐらい(ソーサラーやライラをコピーしても戦闘破壊されて±0アド)
これらのカードも「他のデッキで使った方が真価を発揮できるんじゃないか?」と思ったり。
なにかしっくりくる闇属性モンスターはいないものか…。
4.裁き不採用型
2枚しかない裁きのためにライロを多数採用しないといけないのであれば、いっそのこと裁きを抜いてライロも減らしてしまおうという考え。
空いたスペースには、墓地肥やしと相性がいいカードを採用して対応力を上げたいところ。
枠が増える分、いろいろな形が考えられる。
デブリであったり植物ギミックを取り入れたり。
そんなことを考えていると、「これってジャンドで良くね!?」という思いにかられてしまうのはここだけの話。
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