時械神ミチオンやサンダイオンとチェーンバーンを組み合わせることで、相手ライフを速攻で0にするデッキです。
ゲームオリジナルカードであるミチオンやサンダイオンは、2011年のOCGでは考えられないような強力なバーン効果を持っています。
プレイング動画
デッキ
※ゲームオリジナルカードは、カード名の後ろに(オリ)と記載
・モンスター(9枚)
3 時械神サンダイオン(オリ)
3 時械神ミチオン(オリ)
3 時械巫女(オリ)
・魔法(10枚)
2 連鎖爆撃
3 強欲で謙虚な壺
3 一時休戦
2 ご隠居の猛毒薬
・罠(21枚)
2 おジャマトリオ
3 自業自得
3 仕込みマシンガン
3 積み上げる幸福
1 停戦協定
3 強欲な瓶
3 八汰烏の骸
3 無謀な欲張り
・エクストラ(0枚)
回し方・流れ
このデッキにできるのは
- 時械神によるバーン
- フリーチェーンでのバーン
の2つ。
理想的なのは、時械神ミチオンで相手ライフを半分にした後、各種バーンカードで相手ライフを削りに行く流れ。
このデッキを使う際に気をつけたいのが、フリーチェーンの使い方。
デッキの大半を占めるフリーチェーンは、こちらから積極的に発動するのではなく、相手のサイクロンなどの除去カードにチェーンする形で発動し、アドバンテージを稼ぐように心がける。
おジャマトリオに合わせて自業自得や仕込みマシンガンを発動する場合は、チェーンの積み方(発動の順番)に気をつける。
自業自得などの効果処理時におジャマトリオが相手フィールドに存在させるために
- 自業自得・仕込みマシンガン
- おジャマトリオ
の順番で発動させなければならない。
※ちなみに、トークンは通常モンスター扱いとなるため、おジャマトークンで停戦協定のダメージは増えない。(参考:遊戯王カードWiki – モンスタートークン)
連鎖爆撃や積み上げる幸福のためにチェーンを稼ぐ場合には、相手が使用した効果も利用できる。
また、時械神がデッキに戻る効果にチェーンを重ねることもできる。
さらに、連鎖爆撃や積み上げる幸福は、同一チェーンに2枚発動できる。
これらのカードの発動条件は「同一チェーンに同一名称のカードが使用されていないこと」なので、2枚目を発動するときには、連鎖爆撃や積み上げる幸福はまだ1回しか発動されておらず、発動条件を満たすため。(参考:遊戯王カードWiki – チェーンカード)
採用理由・候補
(採用理由)
・時械神サンダイオン、時械神ミチオン、時械巫女
バーン系カードを採用する際に意識しておきたいのが「1400以上のダメージを与えられるかどうか」ということ。
遊戯王の初期手札はドローする分も合わせて6枚。
もし、手札のどのカードも1400以上のダメージを与えられるなら、ライフポイント8000を削り切ることができる。
そういったことを考えると、上記2種の時械神の「相手ライフ半減」「2000ダメージ」の効果はかなり優れている。
特にミチオンを初手に握ることができれば、破格の4000ダメージを与えることができ、残り5枚の手札で4000ダメージと考えると、1枚あたり800ダメージで済むようになる。
そのため、早い段階で手札に加えるために、時械神をサーチできる時械巫女と合わせてフル投入となっている。
・連鎖爆撃
手軽に高火力が期待できるバーンカードとして。
たいていの場合、同名カードを除いて4チェーン程度は積み上げることができるので、1600以上のダメージが見込める。
・強欲で謙虚な壺
このデッキでは、時械巫女以外に特殊召喚するカードがないため、問題なく採用できる。
フルバーンに近いこのデッキでは、自分のライフがなくなる前に相手のライフを削りきれるだけの早さが求められる。
デッキのトップ3枚から1枚選べるこのカードで高火力のバーンカードをサーチできれば、それだけデュエルを早く終わらせることができる。
手札でダブつくのが気になるようだったら2枚採用でもいいかもしれない。
・一時休戦
このカードを使うことで、確実に次の自分のターンを迎えることができるため、このカードの効果と通常ドローを合わせて2枚ドローできるカードと考えられる。
相手にもドローさせてしまうが、相手に引かれたくないカードは主に王宮のお触れやくず鉄のかかし程度であり、それらはどのデッキにも入っているようなカードではないため、相手の1ドローが痛手になることはあまりない。
・ご隠居の猛毒薬
フリーチェーンでチェーンを稼ぐことができ、バーンカードであるため採用。
ダメージ量は少ないが、相手ライフが残りわずかで、このカードでダメ押しとなったデュエルが何度かあった。
ただ、デッキの2枠が余ったから入っている感じは否めない。
・おジャマトリオ
前述の通り、自業自得や仕込みマシンガンのダメージを増やすために採用。
・自業自得、仕込みマシンガン、停戦協定
フリーチェーンのバーンカードとして。
多くの場合、1000以上のダメージが期待でき、バーンカードとしてもなかなかの水準。
・積み上げる幸福
このカード1枚で2ドローできるので、バーン系のカードを補充でき、相手のライフを削るスピードを上げることができる。
高ダメージが期待できる連鎖爆撃と相性も良く、入れない理由はない。
・強欲な瓶、八汰烏の骸
フリーチェーンのドローカード。
連鎖爆撃や積み上げる幸福のためにチェーンを重ねるために採用。
・無謀な欲張り
フリーチェーンで2ドローだが、使用後2ターンはドローフェイズがスキップされてしまい、「2ドローの前借り」といえるカード。
このデッキでは相手ライフを早く削ることが求められるので、ドロースキップのデメリットよりも2ドローのメリットのほうが大きいように感じる。
だが、いつでも積極的に使っていいというカードではなく、使うタイミングを考えてプレイングする必要がある。
相手ターンに使用すると、次の自分のターンが回ってきたときにドローがスキップされ、実質的に1ドローのカードと変わらなくなってしまう。
そのため、できるだけ自分のターンに使い、「2ドローの前借り」のメリットを多く得られるようにしたい。
(採用候補・不採用理由)
・メタモルポット
バーン系のデッキは手札消費が激しいため、手札を補充できるこのカードの採用は十分に考えられる。
ただ、召喚権を時械神と奪い合うことになりやすく、手札で腐ることが多くなると考えたため、今回は不採用。
・和睦の使者
フリーチェーンの防御札。
このデッキは、先行をとった場合、1ターン目にフィールドががら空きになりやすいため、このカードでケアすることも考えられる。
フリーチェーンなので、ダメージを受けない効果には期待せず、チェーンを重ねるためだけに発動しても良い。
しかし、効果が必要になるのは、先行1ターン目や時械神が神の宣告・警告にかかったときぐらいである。
採用するにしても、そういったことも考えて採用枚数を調整したい。
・死霊ゾーマ
相手に依存するが、効果を発動できる場合には、1800を超えるダメージを期待できる。
しかし、場にモンスターカードとして残ってしまうと、サンダイオンやミチオン、時械巫女の召喚を阻害してしまう。
そのため、フリーチェーンで発動できるとはいっても、発動するタイミングを見極める必要がある。
また、サイクロンを打たれると効果が発揮できない点もマイナス。
・魔法の筒、ディメンション・ウォール
こちらも相手に依存するが、1000を超えるダメージを期待できるカード。
ただ、フリーチェーンではないため、積み上げる幸福や連鎖爆撃との相性は悪い。
さらに、時械神が場に残りやすいため、思うように発動することができないケースが多い。
和睦の使者と同様に、先行1ターン目にあれば嬉しいカードだが、相手が攻撃してくるとは限らず、フリーチェーンでないために魔法・罠ゾーンを埋めてしまうことにもつながりかねない。
長所・弱点
長所はなんといっても、ライフを削りきるスピード。
また、時械神の破壊耐性によって、相手の伏せをあまり気にしなくてもよい点。
破壊以外の耐性はないので、破壊を伴わない除去(特に次元幽閉)には気をつけたい。
また、サンダイオンやミチオンに神の宣告・警告を使われても、相手はコストとしてライフ半減 or ライフ2000を払っているので、それほど痛手ではない。
苦手なカードとしては、主に
- 王宮のお触れ
- くず鉄のかかし
の2つ。
王宮のお触れを発動されると、フリーチェーン系の罠カードの効果が無効になり、バーンダメージが時械神頼みになってしまう。
逆に、くず鉄のかかしをセットされると、時械神の効果が発揮できなくなり、ライフを削るスピードが格段に落ちてしまう。
また、1ターンで8000ライフを削ることができるデッキも、場合によってはやっかいな相手になる。
時械神を出すメリットがほとんどない先行時や、神の宣告・警告を使われた後のターンにライフを削りきられてしまうことがある。
そういったデッキを相手にする場合、初手に時械神が多くあるようなら、戦闘ダメージを受けない効果を目当てに先行1ターン目に召喚することも十分考えられる。
参考
ディメンション・ウォールや時械神ラフィオンなど、相手モンスターを利用してダメージを稼ぐタイプの時械神は時械神ウォールバーンにて紹介しています。
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